以前にケーブルテレビから自前のアンテナに切り替えたお客様から、雨が降るとMXが見れなくなる・・
というご相談を受けて伺いました。
今日は晴れているので映っていますよ・・と仰っていましたが
室内のテレビ端子で測ってみると数値はよくありません。
レベルではなく品質の話です。レベル自体は46有れば十分ですが品質が20を切ると不安定になり
いつ映らなくなってもおかしくありません。デジタル放送なのできれいに映っていますが
18.7が17.7に落ちた途端に映らなくなっても何ら不思議ではありません。
ケーブルテレビのブースターをそのまま使用していましたので屋根裏のブースターに
入る前のレベルを見てみます。
38.8位しかないのですが品質のC/Nは23.6あります。
23.6有れば見れなくなるという事は通常ないと思うのですが・・・・
ところがブースター通過後のレベルを見ると・・・
確かにレベルは上がっていますが品質が20を切っています。
はっきり分ったのはこのブースターに入れると品質が低下する、ということです。
やっぱりケーブルテレビのブースターを地デジで使用するのは得策では有りませんね。
アンテナ工事業者の中にはケーブルテレビのブースターを安価という理由で使用している者も
居ますが安かろう悪かろうでは困ります。
ケーブルテレビのブースターは外して地デジのブースターをアンテナの直下に入れてみます。
電波方向に林が見えますが多分木に雨が付くと若干品質が落ちてしまうんでしょう。
アンテナ直下の数値です
因みに広域キー局と20以上のレベル差が有ります
ブースターを入れて測ると品質はそのままでレベルだけ増えました
当然キー局もそのまま同じようにレベルアップするので差はそのままです
試しにレベル差を改善するフィルターを使用してみました
おお~、品質が良くなりましたね。30近くまで上がりました。
MXの品質がイマイチだったのはキー局とのレベル差が原因だったようです。
キー局のレベルが落ちてMXと同等レベルまでになりました。
おかげで千葉は全く見れなくなりましたが・・・
フィルターをテーピングしてまとめていきます
これで完了です
また室内のテレビ端子で確認しました。
MXの品質が大幅に改善されています。
広域キー局の品質はそのまま最良値ですがMXとのレベル差がほとんど無くなりました。
これは完全にフィルターのおかげですね。
後日雨が降っても問題なく視聴できたというメールをお客様から頂きました。
これで安心してMXが視聴できるようになりました。
この度も当店にアンテナ工事をご依頼頂き誠に有難うございます。