ホームページ、工事ブログからご依頼頂きまして千葉県野田市に漏電の調査、検査に伺いました。
お客様の話によると夜大雨が降るとブレーカーが落ちてしまうそうで
気付くのはたまたま夜中に目が覚めた時か、朝になってからか・・・という状況らしいです。
何が一番お困りかというと、その原因のブレーカーはキッチン廻りのコンセントの
ブレーカーという事らしいです。。。
全部の分岐ブレーカーを一旦落として順にあげて確認するとその
ブレーカーを上げると漏電ブレーカー落ちてしまうそうなのでまず間違いないのでしょう。
漏電の原因は1番の回路に有るようです。
原因の回路が判っているのは助かりますね・・・。ともかく1番回路の絶縁抵抗を計ってみます。
この日は幸いにも条件の悪い(良い?)雨が降っています。
確かに1番は突出して悪く0.3~0.4MΩ程度のようです。
因みに電気設備技術基準58条では、「300V以下の対地電圧150V以下の場合0.1 MΩ以上」と定められています。
今回は一応基準を満たしてはいますがこの状況が正しいとは決して言えません。
多分雨が降ると状況が一変するのでしょう。
キーワードは「大雨、夜」ということで基本通り外側の電灯を調べます。
1番回路から供給されている電灯を特定していきますが、外灯が多いですね。。。。
普通こんなことは無いと思うのですが、後から追加で付けたんでしょうか?(下の写真)
ここに制御する装置が付いていましたがどれを制御しているのやら・・・
実はお客様も中古でこの家を買われたそうでどのスイッチを入れればどの電灯が点くのか正確に把握されていないそうです。
実際に住んでいる方が点灯の仕組みを理解されていないと調べるのも厄介になってしまいます。
このタイプのガーデンライトも何本か有って既にご主人が殺している物もあります。
これは点灯していたので使用出来ないように殺しました。(センサー部の蓋が欠損していて雨が入る)
ここを含め、何回か電気配線を切り分けては絶縁を計っていましたが改善が見られません。。。。
電灯以外にも用途が不明な電線が追加されているコンセントを発見しました。
壁裏の状況からするとコンセント自体は新築時から有った物でしょうが分けて配管されている電線はどこに行っているのか皆目解りません。。。
ここも該当の1番ブレーカーなので電線を外して測ってみました
そうすると嘘のように劇的に絶縁抵抗値が改善されていました。
どうやらこの使徒不明の電線の行先が原因だったようです。
使用目的の判らない電線を安易に外したくは無いのですが、今回は不具合が有ってもすぐに駆け付けられるお宅でしたので、
これで様子を見て頂くこととなりました。
漏電に関しては無事特定できましたので、雨が激しく降る夜も安して眠りにつくことが出来ます。
この度は当店にご依頼頂き誠に有難うございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
※漏電の調査修理は基本的に一般家庭限定とさせて頂いています。
ご希望の方はまずご連絡をお願い致します。